コイル インダクタンス/バランス測定器
LT-200 Inductance Evaluator
※ 販売終了しました
カタログ(PDF 6.1MB)
コモンモードチョーク  2コイルのバランス測定
1 概要
2系統の測定端子に接続したコイルL1,L2のインダクタンスおよび位相を測定しデジタル表示すると共にL1,L2のバランスを%で表示します。
また、あらかじめ設定しておいた上限、下限値、位相およびバランス限界値と比較して、設定範囲内であればPass(緑色LED)、範囲外であればFail(赤色LED)を表示します。
1コイルのみを測定することもできます。
2 仕様

 

表示 FL表示管 20文字 X 2行
操作キー 16キーボード(数字キーおよびモード切替え)
周波数 1kHz,10kHz,30kHz,50kHz(タッチキーにて切替え、LED表示)
測定範囲 1kHz:  10μH~  29.9H(4桁表示、オートレンジ)
10kHz:  1μH~299.9mH (4桁表示、オートレンジ)
30kHz: 0.1μH~29.99mH (4桁表示、オートレンジ)
50kHz: 0.1μH~2.999mH (4桁表示、オートレンジ)
電流値を選定して測定することもできますが、そのときは周波数と
電流によって測定範囲が変わります。7.7項表1を参照してください。
判定リミット Hi,LO共 0.000mH~9.999Hに設定可能
バランス  0.01~9.99% に設定可能
位相表示 正:+、逆:-
判定表示 Pass :緑色LED
Fail :赤色LED
Rank A:黄色LED
Rank B:白色LED
Rank C:青色LED
測定確度 ±0.5%
バランス精度 ±0.1%
測定時間 0.9秒以内
Run モード切替え SG:Runする毎に1回の測定を行う

RP:繰り返し測定を連続して行う
リモート切替え LC:フロントパネルで操作

RM:リモートコントロールで操作
ショート補正 残留インダクタンスをキャンセルできる
アラーム PassまたはFailの時、ブザーをONすることができる
リジューム機能 電源をOFFにしても設定値を保持する
電源電圧 AC100V,200V(*) ±10% 50/60Hz
消費電力 30VA以下
外形寸法 430(W)X 350(D)X 133(H)mm
(*)トランス端子半田付けにより変更
3 外観図
3.1 フロントパネル

1. Pass LED 緑色
2. Fail LED 赤色
3. ディスプレイ 上限、下限の設定値、L1、L2の測定結果、バランスの%表示、
動作モードの表示等をします。
4. Rank B LED 白色
5. Rank A LED 黄色
6. Rank C LED 青色
7. 1kHz  LED 赤色
8. 10kHz  LED 赤色
9. 30kHz  LED 赤色
10. 50kHz  LED 赤色
11. 16 キーボー 設定値の入力や動作モードをキー入力します。
12. 電源スイッチ
13. Trans No.スイッチ 00~99メモリーを呼び出します。
14. L1電流出力端子(BNC) /4端子接続方式により接続インピーダンスを除去して
15. L1電圧測定端子(BNC) \正確にインダクタンスを測定します。
16. L2電流出力端子(BNC) /4端子接続方式により接続インピーダンスを除去して
17. L2電圧測定端子(BNC) \正確にインダクタンスを測定します
18. 周波数選択スイッチ
 
3.2 リヤパネル

1. LED BOX端子
2. F.GND 端子
3. RS-232C 端子
4. リモート端子
5. ヒューズ
6. 電源コネクタ
 
4 接続
4.1 測定端子の4端子接続

本機はL1(またはL2)のみの測定、または両コイルのバランスおよび位相測定ができます。
バランス(BL)測定モードでL1のみの接続を行うとバランス不良の判定になりますので、その場合はL1測定モードにしてください。(7.3項参照)
付属の接続ケーブルを使い、Cur.端子およびPot.端子をそれぞれ被測定端子に接続してください。
Cur.のホット側とPot.ホット側は同じ端子に接続してください。
この時ホット側どうしを先ず接続してから、一本の線で被測定コイル端子に接続することもできますが、その場合接続インピーダンスのバラツキが測定誤差となり、精度が低下しますので、それぞれのリード線は被測定コイルの端子に直接接続していただくようお願い致します。
注意 BL測定のときは自動的にL1に対してL2の位相をチェックします。
同位相であれば“+”を表示してPass判定をし、逆位相であれば
“-”を表示してFail判定とします。
従ってL2の接続はL1と同位相になるように接続してください。
正しいコイルが逆位相表示される場合はL2の接続を逆にして
同位相表示するように接続を直してください。
 
4.2 リモート コントロール(リモートキーはオプション)
本機はフロントパネルの16キーによって総ての操作ができます。しかし、量産ラインの中での検査工程としては、誤操作により検査規格を書き換えてしまう危険があります。特に周波数切替えは容易に行え便利ですが心配でもあります。
本機をリモートコントロール モードにすると、フロントパネルのキーは操作できなくなり、リモートキーで操作できるようになります。
量産ラインでご使用いただく時は、リモートコントロール モードでご使用ください。
 
5 ディスプレイ

1. 下限を表示します 0.000~29.99Hまで設定可能
2. 上限を表示します 0.000~29.99Hまで設定可能
3. L1の実測値を表示します。
4. L2の実測値を表示します。
5. BL測定モードのときL2の極性を表示します。極性逆を“-”表示し判定をFailとします。
測定条件(L1,L2,BL)を表示します。
6. 測定時の電流値 AT:自動切替え、または0.01mA,0.1mA,1.0mA,10mAに固定
することもできます。(7.7項参照)
7. Local(LC),Remote(RM)のモードを表示します。
モード切替えはFUNC1で行います 初期設定ではLCになっています。
8. RUN MODEを表示します。Single Run(SG)とRepeat Run(RP)モードを表示します。
モード切替えはFUNC2で行います。初期設定ではSGになっています。
9. Prog.モードの時Status表示が消えてバランスの限界値を表示します。
10. L1,L2のバランスを%で表示します。 バランス=100X(L2-L1)÷L1 (%)
11. プログラムモードでランク(A,B,C)を表示します。

 
6 ランクの分類
本機は良品をA,B,Cの3ランクに分類表示することができます。判定は下記の順序で行います。
 

Aランクの規格に合格した。 Aランク合格表示
Aランクに不合格でBランクに合格した。 Bランク合格表示
Bランクに不合格でCランクに合格した。 Cランク合格表示
Cランクに不合格 不合格表示

 
Aランクの規格が最も狭くCランクを最も広く設定する必要があります。
例えばA≧B≧Cとした場合Aランク不合格の場合は、B,Cにも適合しないのでランク分けはできません。規格の設定は7.3項を参照ください。
 

7 キー操作
7.1 Trans No.スイッチ
No.00~99のメモリーを呼び出します。
 
7.2 Run/Stop
Run/Stop を押すと測定を始めます.Single モードの時は一回測定して「L1およびL2が上限~下限内で、かつ極性が“+”で、かつバランスが設定範囲内」であればPass(緑LED)とし、それ以外の場合はFail(赤LED)表示してブザーを鳴らします。また、Repeatモードの時は測定を繰り返しますので、測定を終了したい時はもう一度 Run/Stop を押してください。
 
7.3 Prog/End
検査規格を設定する時は Prog/End を押してプログラムモードにします。先ず上限入力になりますのでmH単位の値を16キーで入力して Enter を押してください。数値入力は上書きされます。
次に下限の入力ができますので数値を入れてから Enter を押してください。
下限値が入力されて、バランス測定の設定に移ります。 Pol/Set キーを押す毎に測定端子をL1、L2、BLの順に切り替えることができます。BLの場合はバランス限界値0.01~9.99 Enter を入力してください。ランクB,Cについても同様に入力してください。
入力値を訂正したい時は Enter を何回か押してカーソルをその項目に合わせてから正しい数値を入力してください。
プログラムモードで Prog/End キーを押すとプログラムを終了することができます。
 
7.4 周波数選択スイッチ
周波数選択スイッチを押すと周波数を切り替えます。
押す毎に1kHz → 10kHz → 30kHz → 50kHzの順に切り替わります。
表示されているTrans No.にメモリーしている周波数と変わりますので注意してください。
 
7.5 Pol/Set
Pol/Set を押すと測定電流を切り替えます。
押す毎にAT(Auto) → 0.01mA → 0.mA → 1mA → 10mAの順に切り替わります。
プログラムされている内容と変わりますので注意してください。
 
7.6  Func
Func の次に数値を入力することで、次に示す機能を選択することができます。
メニューに従って入力してください。
 

7.6.1 Func 1
Local/Remoteの選択ができます。Remoteにするとリモートボタンで、測定スタートができます。また、この時は Func 1 以外のキーはキーロックされて動作しなくなり、誤操作により設定値が変更される危険がありませんので、量産ライン測定にはRemoteモードをお使いください。デフォルトはLocalです。
 
7.6.2 Func 2
Single/Repeatの選択ができます。Repeatでは測定を繰り返し行いますのでWorkを取り替える毎に Run/Stop キーを押す必要がありません。Repeat測定を終了する時は Run/Stop を押します。デフォルトはSingleです。
 
7.6.3  Func 3
ブザーのON/OFF切り換え メニューに従って選択してください。
デフォルトは下記の通りです。
 

Singleで良のとき ブザー OFF
Singleで不良のとき ブザー ON
Repeatで良のとき ブザー ON
Repeatで不良のとき ブザー OFF

 

7.6.4 Func 4
ブザーの時間
7.6.5 Func 5
残留インダクタンスの補正(ショート補正)
被測定トランスの端子間をショートして本機で測定した場合0.0μHになるはずですが、トランス接続治具の関係で4端子接続ができなかったり、測定リード線にインダクタンスがあると、残留インダクタンスが0にならず測定値に加算され誤差となります。
そのような時、前記のように端子をショートした状態で Func 5 を実行すると、その状態で0補正を行います。
しかし、できるだけショート補正を実行しなくてもよい位残留インダクタンスが小さくなるように接続治具の配線を見直していただくほうが安定した測定ができます。
7.6.6 Func 6
メモリーの消去
1 を押すとキャンセルになります。
2 を押すと現在の Trans No. の設定値を消去します。
3 を押すと No.00~99のすべての設定値を消去します。
7.6.7 Func 7 ブザー音色の選択
1~4 で選択します。
Enter で終了しなす。
7.7 測定電流切替え
測定電流の大きさによって、コイルのインダクタンスが変わることは、周知のことです。その理由は使用しているコアの導磁率が測定レベルによって変わることが原因です。
本機では測定電流を0.01mA,0.1mA,1.0mA,10mAの中から選択して測定できますが測定周波数によって測定可能な電流値が異なりますので周波数を選択してから、測定電流を設定してください。
Pol/Set キーを押すごとに電流値をサイクリックに変えることができます。
また、周波数と測定電流により測定可能なインダクタンスは表1に示す通りです。表1の範囲外では測定値が表示された場合でも精度が悪化しますので注意してください。
なお、測定電流を“Auto”にしておくと、最適測定電流に自動切替えますので、通常は“Auto”にして使用してください。
8 測定条件
8.1 測定周波数
測定周波数は1kHz,10kHz,30kHz,50kHzから選んでいただけますが浮遊容量の影響による誤差を少なくするため30mH以上のインダクタンスは1kHzで測定していただく事をお奨め致します。また、1mH以下については10kHz,30kHz,50kHzで測定していただく方が精度を高く測定できます。
 
8.2 測定レベル
インダクタンスの測定値は測定レベルによって変わりますが、これは主にコアのμの変化によるものです。そして測定レベルが高くなり飽和磁束密度に近付いた時特に大きく低下します。
LT-200のオートレンジでは、コアが飽和しないように0.01mAから測定を開始しオートレンジで最大10mAまで測定電流を変えて行きます。最近の小型トランスであっても飽和しないように十分低いレベルで測定を行っています。
 
8.3 測定電圧
被測定コイルに加わる電圧はインダクタンスに関連して変化しますが、最大値でもコアの飽和レベルに対して余裕を持った低いレベルですから安心してお使いいただけます。
 
8.4 純インダクタンス成分の測定
インダクターにはインダクタンスの他に抵抗成分とキャパシタンス成分とを併せ持っています。本機は電圧/電流の位相を検出する事でインダクタンス成分のみを検出する回路と4端子測定法の基本に忠実な回路構成により精度の高い測定値を得ています。
 
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