BME-200を使って録音する際にとても便利なレコーダーの一つがZOOM社の[H1essential Handy Recorder(以下「H1essential」)]です。

H1essentialは2024年2月28日に発売された32bit float録音ができるハンディーレコーダーです。
32bit float録音のメリットは“一発録り”できることです。ゲイン調整不要で大きな音でも音が割れることがなく、録音後に編集しても音質が劣化しない(小さい音で録って後から音量を上げても粗くならない)ため、リハーサルなしでの録音が可能なのです。

録音する際、音量の調節を失敗するとノイズだらけになったり音割れしてしまったりします。これを避けるため、高音質な録音には従来ゲイン調整が必要不可欠でした。このゲイン調整が必要ないのが32bit float録音です。

鉄道の動画を撮るときや鳥の声を録音するときなどリハーサルをするのが難しい環境にオススメです。ほかにはバンド演奏など本番の音がリハーサルより大きかったりして失敗しがちなシーンでも力を発揮しますね。

録音ボタンを押すだけで間違いなく録れているという安心感があり、録音機材に慣れていない人でも簡単に録ることができます。映像を撮る人であれば録音の設定に意識を取られず撮影に集中できますし、ミュージシャンが自分で動画を撮る際にも演奏に集中することができます。

繋ぎ方は簡単。BME-200のマイク端子(赤色)をH1essentialの向かって右側面にある[LINE IN]に挿します。

BME-200のイヤホン端子(緑色)をH1essentialの[LINE OUT]に入れるとモニタリングできます。
(※より高音質な録音のためには、録音時にイヤホン端子を抜いておくことをお勧めします)

H1essentialは本体が小さくて軽く、BME-200とH1essentialさえあればすぐに録音できてしまう機動力もとても魅力的です。さまざまなシーンに活用できる組み合わせだと思うので、是非お試しいただければと思います。

※H1essentiaや32bit float録音の説明にはZOOMcorporationさんのZOOM essentialシリーズ・ウェビナーを参考にさせていただきました