生産終了

コロナ放電試験機
XT-210
PB2

概要

高周波・高電圧トランスでは層間に高い電圧が発生しますので、層間絶縁や端末処理には特に注意が必要です。火花放電が起こる状態ではトランスは使用不能になるため判定し易いのですが、コロナ放電はトランスの動作にほとんど異常が認められないので見逃しがちです。
XT-210 PB2のコロナ放電検出方法は、IGBTをOFFしてから高電圧を印加するのでスイッチング素子の影響を受けることなく正確にコロナ放電を検出します。
コイルに巻き乱れ・セクション跳び越し(他のセクションに巻かれた物)・くず線巻き込み(線の切れ端が巻き込まれた物)等があると、規定の試験電圧以下でコロナ放電が発生するので本装置で不合格として判定できます。

動作説明

本機の動作を図で説明します。
SWをオンにすると電流 i は時間とともに増加し、L1に磁気エネルギーとして蓄積します。
SWをOFFした時、蓄積したエネルギーが二次コイルに高電圧HVを発生し、コロナ放電や火花放電が起こります。本機はテストに必要な高電圧HVを発生するため励起パルス発生回路と、HVによって発生するコロナ放電や火花放電をカウントする検出回路から構成されています。

仕様

コロナ放電試験機
XT-210 PB2

XT-210 PB2
試験周波数
150kHz ~ 200kHz(PB2出力)
試験電圧
0.1kVpp ~ 30kVpp(PB2出力)
試験電圧印加方式
間欠サイン波印加
負荷インピーダンス
200mH以上
火花放電計測
火花放電回数をカウントして表示 0~127
コロナ放電計測
コロナ放電回数をカウントして表示 0~127(電荷量の表示ではありません)
測定タイマ
0秒~99.9秒(0秒は無限大となります)
波形モニタ端子
高電圧波形、火花放電波形、コロナ放電波形、ピーク電流、同期信号
高電圧パルス間隔
1,000パルス/秒で間欠印加
外形寸法
(本体) 430(W) × 470(D) × 180(H) mm
(プローブボックス PB2) 240(W) × 290(D) × 130(H) mm
質量
(本体)14 kg(プローブボックス PB2)5 kg
消費電力
200VA
0428-24-6042

月~金 11:00~15:00 土日祝休み

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