コロナ放電試験機 XT-310 PB3a


概要


 高周波・高電圧トランスでは層間に大きな電圧が発生しますので、層間絶縁や端末処理には特に注意が必要です。
 火花放電が起こる状態ではトランスは使用不能になるため判定し易いのですが、コロナ放電はトランスの動作にはほとんど異常が認められないので見逃しがちです。
 高周波電極の周囲の電界が高い場合、気体がイオン化しコロナ放電が始まります。
 コロナ放電はサイン波の連続印加により成長します。
 コロナ放電に伴って一般にオゾンが発生しますが、オゾンは酸化力が強いため絶縁素材の劣化を招くことが多く、長期的には火花放電による故障につながる心配があります。
 XT-310 PB3aはHV(高電圧)端子に任意の周波数(30k~80kHz)で任意の電圧(0~5kVrms、No Load)を発生して、被測定物に印加しコロナ放電・火花放電の有無を検査します。
 検出が困難であったコロナ放電を正確に検出できますので、製品の信頼性向上にお役立ていただけると思います。


動作説明


 火花放電(フラッシュオーバー)は、光と音を伴いエネルギーを消費するので、トランスは明らかに動作不良となります。
 しかしコロナ放電は、空気のイオン化によって発生するもので、微弱パルスであるためトランスの動作には異常が無く検出も容易ではありません。
 コロナ放電に伴って発生するオゾンは酸化力が強いので長期的に絶縁の劣化を招き火花放電を起こす危険を含んでおりますので対策しておく事が望まれます。
  本装置は高周波・高電圧の連続サイン波を被測定物に印加、被測定物を通過してきた暗電流にコロナ放電が重畳していないかを検出回路でによって分離し検出するので精度良く検査できます。
 コロナ放電・火花放電の有無を調べ、コロナ放電、火花放電を検出するとカウントして表示します。
 コロナ放電発生を知らせるこのカウンターは電荷量の表示ではありません。

主な仕様
開放出力周波数 30kHz~80kHz 1kHzステップで選択可能
開放出力電圧(無負荷時) 0~5.00kVrms 50k~80kHz(白ケーブル使用)
試験電圧印加方式 連続サイン波印加
負荷インピーダンス  300mH以上
火花放電計測 火花放電回数をカウントして表示 0~127
コロナ放電計測 コロナ放電回数をカウントして表示 0~127(電荷量の表示ではありません)
測定タイマ 0秒~99.9秒 (0秒は無限大となります)
波形モニタ端子 高電圧波形、火花放電波形、ドライブ電圧波形、コロナ放電波形、同期信号
外形寸法 (本体) 430(W) × 470(D) × 180(H) mm
(プローブボックス PB3a) 240(W) × 290(D) × 130(H) mm
質量 (本体) 15kg  (プローブボックス PB3a) 5 kg
消費電力 500VA


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