去る12月12日を持って、アドフォクスは設立30周年を迎えました。無事この日を迎えることができたのも、日頃から支えてくださっている皆さまのおかげだと、従業員一同大変感謝しております。本当にありがとうございます。

これからも精進に努め、皆さまのお役に立てる、社会に貢献する会社でありたいと思っております。

例年ですと社内でささやかなお祝いをするところではありますが、昨今の社会情勢などからそういった気分にもなれず、今年の記念日はひっそりと過ぎて行きました。

このブログではアドフォクスの30年の歩みを、ごくごくざっくりとではありますが振り返ってみたいと思います。

 

おおまかに2つの流れがあり、一つが試験機です。

1991年 アドフォクス株式会社設立

設立日の「12月12日」は、「一歩一歩進むように」という意味も込めました。

1993年 小型高品位スピーカー開発

アドフォクスの創立メンバーが育った会社の製作していた製品、アンプやプレイヤーと重複しないものをと選ばれたのがスピーカーでした。


こだわったのは低域がきれいに鳴る事と音の定位。周波数が変わっても音の位置が変わらないように工夫しました。
しかし事業としては軌道に乗らず、商売の難しさを実感しました。

1997年 巻線試験機の開発

メーカー向けの巻線試験機を開発、発売しました。音と関係ないように思われますが、実は創業の成沢鴻は前職でカセットデッキのヘッドを担当していました。ここで巻線の知識と経験を得ていたので巻線試験機を開発できたのでした。商社も付いていたお陰で、しばらくはこれで運営を維持できるようになりました。

2005年 コロナ放電試験機発表

韓国や台湾などで安価な巻線試験機が作られるようになり、商売として続けていくのが難しくなりました。この当時、世の中の流れとして省エネ化が強く求められ始めたころで、インバーター技術に伴うインバーターサージによる絶縁破壊が問題となり始めました。そんな家電メーカーからの要望に応えて開発したのがコロナ放電試験機です。これが、今でも販売している試験機につながります。

 

もう一つの流れが、集音器(補聴器)です。

1999年 ニートプロセッサの開発

音量を大きくせずに音の明瞭度を大幅に向上改善。音響機器への応用や補聴器に採用しました。
一般的には増幅特性は固定されているものですが、このニートプロセッサは増幅特性が変化するのが特徴で、そのお陰で適応範囲が広がったりハウリング予防の効果があったりと賢い回路です。ちなみにニートプロセッサのニートは”働かない若者”の”NEET”ではなく”Neat”です。Smartと似たような意味があります。

2001年 ポケット型補聴器NP-1000を開発、発売


ニートプロセッサ回路を採用した自動調節機能を実現した補聴器です。究極のポケット型補聴器を求めてマイクを本体ではなくイヤホンに移動しました。そしてオーディオ的な考え方から、雑音対策として帯域が30~20kHzと広くフラットな特性のマイクを採用しました。このイヤホンマイクが現在のバイノーラルマイクBME-200に繋がり、40dB増幅してもハウリングしない工夫が音質の良さにも役立っています。
2001年当初は医療機器として登録し補聴器として開始しましたが、しばらくすると薬事法が変わり登録費用が高額になってしまいました。販売台数が少ない当社は集音器として価格を下げた方がお客様にメリットがあると判断して補聴器をやめ、集音器としました。これがアドフォクスで現在作っている集音器につながります。

 

本当におおまかですが、アドフォクスはこんな感じで物づくりを進めてきました。

結びに、社長からのコメントをご紹介します。

「これまでアドフォクスでは本当に役に立つものを考え、製品と技術を磨き続けました。これからも大手メーカーと競合しないニッチな製品づくりを続けるとともに、外観などのデザインや営業などといった技術以外についてもレベルを引き上げたいと努力しております。
今後も特徴ある製品で世の中に貢献することを我々の使命としてゆきますので、よろしくお願いいたします。」(アドフォクス株式会社 代表取締役社長 成沢崇志)